エステティシャンの給料・ノルマについて【インタビュー第4回目】

これで第4回目のインタビューになるのですが、今までの3回は主に勧誘について元エステティシャンのY子さんに様々な見解を教えていただきました。

そして今回は少し趣向を変えて、実際に働いているエステティシャンの方の給料体系やノルマについてなどのお話をしていただこうと思います。

生々しい話になるかもしれませんが、Y子さんどうぞよろしくお願いします。


思いっきり、エステ側の内部事情ですね(笑)

まぁ通っている側のお客様は知りえない情報ですが、この部分もサロンの体質やサービスの質に関わってくると思いますので、私の分かる範囲でお話しさせていただきます。


では早速なんですが、私が以前に勤めていたサロンは完全固定給だったのですが、他のサロンでは手取り+出来高の歩合を採用しているところも結構あるようです。

そして歩合を採用しているサロンの場合だと、手取りでだいたい15万円~20万円くらいであとは自分が売り上げた分を歩合としてプラスされる感じになります。


なるほど、自分が売り上げを出した分がそのまま給料に反映していくと。

そういう方針のお店で働くということは、スタッフの方達もいろいろとしんどい面はあるでしょうね。


そうですね、実際いろいろとストレスを抱えることになると思います。

ただしこの部分に関してはお客様側にも大きく関係してくるというか、歩合を導入しているサロンということは自分の売り上げ自体が貰える給料に直接関係してきますので、多少強引な勧誘やセールスをして数字をあげなければいけなくなるというわけなんですよ。

なぜなら、エステティシャン自身の生活が懸かっているわけですので。


やはりそうなるのでしょうね。

エステティシャンの方達も必ずしもやりたくてやっているわけではなく、自分の生活の為に仕方がないという部分もあるといったところでしょうか。


はい。

あとこれは雇用契約を結んでいれば労働基準法違反になりますが、請負としてスタッフ契約することで、働く側は基本給なしの完全歩合制というエステサロンもあるみたいで、そういうお店だと中には飛び込み営業してまで、売り上げを作ることをしなければいけない場合もあるようですね。

こういったところにエステティシャンとして働くのは私は絶対に無理ですし、激しい勧誘や販売が待っていることは目に見えているので、消費者としても足を運びたくないところです。


完全歩合ですか・・・。

もうそうなるとスタッフというよりは、1人1人が事業主として努力するみたいな感じですね。

その努力は、行く側にとっては迷惑な努力になりそうですが。


で話を戻しますが、以前私が勤めていた歩合なしの固定給のサロンでは、給料には関係ないですが営業目標というのは存在しました。

これは、「今月の売上目標はいくら」というやつですね。

ノルマというほど厳密なものではなかったので、達成できなくても給料からマイナスということはありません。そういう意味では職場として恵まれていたと思います。


全てのエステティシャンには厳しく課せられたノルマがあるものだと勝手にイメージしていましたが、それもお給料と同じで店舗や会社によって違うんですね。

Y子さんの前職場が、ブラックなサロンではないことが分かって安心しました(笑)


私の前職場は違いましたが、1人1人のエステティシャンに対して月間どころか、出勤したその日に対してまで厳しくノルマを与えているサロンも結構あるみたいですし、これは私もよく耳にしますね。

エステティシャンの営業の力の入れ方も、そこが歩合なのかどうかによって変わるかもしれませんが、やはりノルマを達成できないエステティシャンは職場でもあまりいい顔をされません。ノルマを達成する・しないということは、そのお店での自分の立場にも大きく関わってくることを意味するからですね。


そうですか、なるほど。

では売り上げを上げられない人は使えない扱いされたり、陰湿ないじめにあったりとか実際あったりするのでしょうか?


それはそこで働く従業員がどういう人達かによるでしょうけど、基本的にはあまりいい顔はされないでしょうね。

やはり売り上げが悪い人というのはお店の利益に貢献していないことになるので、風当たりがきつかったり中にはあからさまないじめを受けてしまう場合もあるようですね。

私が働いていたサロンはそんなことも全くなかったのですが、やはり女性中心の職場というのは恐ろしいものなんですよ・・・。


やはり実際にあるんですか・・・。

そういうことをしてくる女性って、粘着質な性格で本当にタチが悪いですからねぇ。


そうですね。

ですからエステティシャンが言葉巧みに勧誘やセールスをお客様にするという背景には、自分の給料の変動ももちろんですが、こういう職場での自分の立場というのも大きく関わってくるんですね。

ですからお試し体験などに来た初回のお客様には、例えエステティシャン自身の考えとは違っていても、それなりに勧誘やセールスをしないわけにもいかないということなんです。


歩合だから給料に反映されたり、課せられたノルマを達成するため。

またはそれ以外でも、自分の職場内での自分の立場を確保するために売り上げを作っていく必要があると。

華やかな仕事の裏には、弱肉強食の厳しい世界があるわけですね。。。


はい、エステ業界にはそういう側面があるというのは間違いではないでしょうね。

ここで少し話は変わるというか、1回目~3回目までのインタビューを通じて、私はお客様側の視点に立ちながら勧誘の仕組みやその断り方などをお話してきました。

そして今回は、エステ側に立ってそちらの情報を語るインタビューということで、あえて言わせてもらいたいことがあるのです。


はい?改まってどうましたか??

エステ側の意見というからには、Y子さん自身何か思うところでもあるのでしょうか?


そうですね、ここで私が思っている本音を言わせて下さい。

今回のお話の中で給料やノルマのこと、エステティシャンが売り上げを上げる必要があることを喋りました。

そして全ての勧誘やセールスを敬遠しているお客様が多いことは分かっているのですが、そもそも質の高いサービスを提供するためには、エステサロンとして営業活動というのは行わないといけないものでもあるのです。


お?少しテイストが変わりましたね。

必要悪とかそういうことではなく、そもそも必要なものだということでしょうか?


はい、そうです。もちろんサロンとしての姿勢ややり方を間違えてはいけませんが、そもそも勧誘やセールスというのは必要なものなんです。

たとえば高い技術や接客クオリティを持った優秀なスタッフを揃えようと考えるなら、やはりそのためには相当なお金が必要になります。

もしエステ側が何の勧誘もせずに、お試しのトライアルだけを受けて終了してしまうお客様ばかりになってしまったらサロンとしては大赤字なので、当然優秀なスタッフを保つことはできなくなるどころか、会社や店舗としてスタッフの教育に力を入れることも満足にできません。

その結果、来店したお客様に提供するサービスの質というのは大幅に低下するでしょう。


エステサロンを経営していくのはお金がかかる、だから体験コースだけで終わられたらどうにもならない、もちろんそうでしょうね。

そして多くの女性を満足させられるような接客や施術など、クオリティの高いサービスを継続的に行うには、たとえ嫌がられたとしても必要なことはしないといけないとそういうことですよね?


はい、その通りです。

もちろん中身が伴わずに、売り上げを作ることしか考えていないような悪徳エステなんていうのは論外ですし、今まで3回のインタビューでお話したようなお客様の気持ちを考えていない強引な姿勢というのもダメだと思っています。

ですが、本当に来ていただいたお客様のことを考えたサロンなのであれば、スタッフの質を上げるためにさまざまな取り組みを行っていて、そのために使わなければいけないお金や確保しないといけない資金というのが絶対にあるのです。

たとえば業界でも一流のプロの講師を呼んでの勉強会や研修など、また技術向上のための集まりを積極的に行うようにするなど、現状確保だけでなく常に新しいことを取り入れことが重要になり、これも全てはお客様に還元されるべきこととして行われているのです。


なるほど質の良いエステサロンは、消費者からは見えないところでの努力を欠かしていないと。

そしてそれをするためにはやはり相応のお金が必要であり、サロンとして健全な売り上げを立てていかないといけない、なるほどですね。


そうですね、またこれも当然ですけど必要なのはスタッフの人件費や教育費だけではありません。

もちろん場所を借りるための賃料、サロンの維持費、新しい機材や備品の費用も必要ですし、独自ブランドの化粧品を扱っているのであればその自社工場を持ったり、そうでなくてもかなり多い量での在庫を抱える必要もあります。

もちろん大手~個人サロンまで種類は様々ですし、それによって営業規模も全く異なると思いますが、それでもエステ業界というのは基本的にお金のかかる業界なんですよ。


いくらとかは検討もつきませんが、施術の現場で使用される美容マシンなんかも相当良い値段しそうですよね。

美を扱っているわけですから、みすぼらしいお店にするわけにもいきませんからね、やはりお金はかかるんでしょうね。。。


はい、そうなんですよね。

ですから、数百円~数千円で受けられるような安い値段のキャンペーンだけではもちろん赤字になりますし、本契約のコース自体も安い値段で提供するのは難しいのです。

しかしちゃんとしたサロンであれば、スタッフの質・ケア・製品・技術など全てに自信を持っていますので、得られる効果はもちろんですが何かあったときのアフターフォローもしっかりしています。


今まではお客様視点でお客様の気持ちを汲み取って、勧誘・セールス=悪という感じのテイストでお話をさせていただきました。

ただ元エステティシャンとしての意見を言わせてもらうと、多少の勧誘をするということは自信の表れや、エステサロンとしてお客様に対して責任を持っていることの証で、健全な姿とさえ私は思っています。

その取り組みの中で、お客様は自分に必要があればチョイスして、必要がなければキッパリと断ればいいと思うのです。


分かりました。最後は少し元エステティシャンとしてのY子さんの熱い姿勢が見られましたね。

それでは今回の第4回目のインタビューで伺ったお話を簡単にまとめると、

・エステティシャンの給料体系は基本給、基本給+歩合、完全歩合制など数種類ある
・ノルマや営業目標も店舗や会社によって違うが、激しいところはかなり激しい
・働くエステティシャンも自分の給料や立場のために売り上げを作る必要がある
・サロン側にとって、そもそも勧誘やセールスは質の高いサービスを維持するために必要なもの

今日お話しいただいた内容は、こんな感じでよろしいでしょうか?


はい、それで間違いないと思います。

最後の方の内容はつい本音が出たというか、もしかして求められていない情報でしたらすいません。。。


いえいえ、そんなことはありませんよ!

このインタビューは、元エステティシャンY子さんの知り得る情報や本音をぶつけてもらう企画ですから。

熱く語るY子さんは素敵でした、それでは今後も引き続きよろしくお願いいたします!


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